どこかに行きたいなぁ〜旅行記〜

定年バックパッカー

ローカルバスに揺られ、プーケットからスラタニへ


本来は14時発のバスに乗る予定であったが、早めのバスに変えた。出発間近になって乗客が増え満席。荷物も何が入っているのかわからない物が乗ってきた。2時間ほど走ったところで休憩。トイレを済まし、その後バスは高速道路から離れジャングルの中、山道を走る。駅までは行ってくれなかったが、すぐ近くの交差点で下してくれた。

BS TBSでやっている、「地球バス紀行」をご存知でしょうか。

いつかやってみたかったこと・・・ 人間の鼓動に合う旅・・・ という、ナレーションで始まる番組である。

ローカルバスを乗り継いで、目的地をめざす番組。

日本版も人気が出ているようです。

こんなバス旅行ができたらと思い、わざわざ、このコースを選んでみた。

さて、本来は14時発のバスに乗る予定であったが、

バスターミナルについてみると、その前に出発するバスがまだいた。

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バス会社のカウンターに行って予約変更を係りのおばさんは何か言いたそう。

言葉は通じそうにないので、タイ人特有のヘラヘラ笑いでお願いしてみた。

仕方ないなあという表情で変更してくれたが、いざバスに乗ろうとすると、

バスの車掌さんは拒否。

再度、バス会社のカウンターへ。

おばさんと車掌さんとの間で若干のバトルがあったが、おばさんが勝った。

席が空いているのにどうして、しぶしぶながら乗せてくれたが不明である。

4時間半のバス旅であるから途中休憩が入るはずである。

その時に食事を取ればいいと思い、ちょっとした菓子パンと売店で購入した。

本来の予定はバスターミナル周辺の食堂でビール飲みながら食事を取り、

ほろ酔い加減でうたた寝しながらのバス旅であった。

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出発間近になって乗客が増え満席でなった。

出発してしばらくするとバス停で停まった。

そこからは立ち席の客が出てきた。

近場を移動する客のようである。

しかし、プーケットの島を出るころには、停まるバス停ごとに乗客が増え、

立っている人もひしめき合う状態となった。

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荷物も何が入っているのかわからない物が乗ってきた臭い。

乗客は乗るだけで、降りる人は数名だけである。

バス停でないところでも、声をかければ降りれるシステムである。

こうなるとバスはなかなか前に進まない。

進まないどころか、所々で脇道に入っていく。

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2時間ほど走ったところで休憩所らしいところに着く。

半分くらいの乗客はここで降りたので、カミさんと交代でトイレを済ます。

同時に降りて、休憩所で食事を取りたいのだが、

二人とも降りたら戻った時の席はないと思える。

弁当にして持ち込もうと交渉したのだがそんなシステムはないようでここで食べて行けという。

同じバスに乗っている人たちもぶっかけ飯を食べており、

食べようかと思ったが、私だけ食べたら後は鬼顔が待っている。

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トイレを済まし、水を買ってカミさんが降りる番である。

しばらくして、カミさんが上機嫌で戻ってきた。

休憩所のおばさんたちに「あの白い人見て」と評判になったようである。

確かにあそこにいたおばさんと比べれば白い。

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その後バスは高速道路から離れジャングルの中、山道を走る。

途中途中で、乗りたい人は道端で手を挙げ、降りたい人は車掌に合図する。

乗る前は、日本の長距離バスをイメージしていたが、

このバスはローカルバスの路線が長いものというところである。

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乗った時間が5時間になろうするころ、開けた街に入り、道路も6車線となった。

スラタニ駅で降りたいので、タイ語指差し会話集で駅の単語の発音を練習する。

道路が線路を越え、もう少しだろうと思っていると、

突然隣に座っていたおばあさんが大きな声でこの人たち駅で降りるよと言ってくれた。

私たちの様子をずっと観察してくれていたようである。

駅までは行ってくれなかったが、すぐ近くの交差点で下してくれた。

なんとかなるもんだ。

で、今考えると、このバスは各駅停車的なバスで、

本来取っていた予約のバスが特急バス的なものだったような気がする。

車掌さんと、おばさんのバトルはそんなところでもめていたのかも。

こんなとき、現地の言葉が分からないと、いろいろ困りますね。

でも、いい思い出ができました