コートヤード ヒーレン ホテル
コストパフォーマンスのすぐれたホテルであった。2015ベストバリューホテルとして、トリップアドバイザーから賞を受けています。
値段が6000円ちょっとで、このレベルに泊まれるのはうれしい。
ホテルの場所はヒーレンストリート。
ナイトマーケットで有名なジョンカーストリートの一本南の通りである。泊まるまでは、街の中心部だからある程度の騒がしさを覚悟していたが、
少し夜が更けると、写真の通り人通りがほとんどなくなる場所にある。
むしろ、寂しいくらいである。
ナイトマーケットが開かれている週末の昼間は、前の道路は大渋滞になるが、
遠くから来ている人が去った後は、こんな感じになる。
時刻としては、午後9時ごろには閑散となる。
この通りは、マラッカの偉人、ヒーレンにちなんでつけられたものである。
マレーシアは多民族の国である。
本来住んでいたマレー人に、華僑である中国人、そして、イギリス植民地時代には、プランテーションの労働者としてインドからタミル人がやってきた。
これらの民族は宗教も言葉も違う。
当然、これらの間には文化の摩擦ができ、争いが起こる。
この民族間の間を結んだ人物が、このヒーレンである。
彼は商売人として金持ちであり、そして政治家であった。
そして、この町に住んでいた。
彼の生家もこのホテルのご近所さんである。
このホテルは現在、ホテルのホームページからしか予約できない。
英文でのメールのやり取りになりますが、グーグル先生の力をかりて、予約をいれました。
儲けより、ホテルのポリシーを大事にしている姿勢が分かります。
沢山あるホテル予約サイトを使えば、宿泊者が増えるはずなのにつかわない。
ウブドの人気ホテル テガルサリ も同じシステムである。
ここと同様ホームページのみの予約で、空きが見つかったら、
即決をするぐらいの気持ちでないとすぐ売り切れるホテルである。
ひょっとしたら、このサイトで初めての姿見せかも。
下の写真、カミさんのを代用してます。
肥満体の後ろ姿が・・・・
ホテルに着くと、まず冷たいジュースのサービス。
なんか、日本のおもてなしに通じます。日本でいうば、ホテルではなく旅館の部類に入ると思います。
ホテルのスタッフはみな若い人ばかり。
夜の守衛さんが一番年寄りです。
小さなホテルだから、小さなところまでサービスしてくれます。
壁の細かな装飾も見ものです。
置いてある調度品も。昔の生活を忍ばせてくれます。
右にある階段が各部屋につながっています。
大きな荷物だと、ちっょときついかも。上がったすぐのところがドアです。
部屋鍵がないと入れないシステムとなっています。
一見、小さそうなホテルに見えますが、奥が深いです。
中庭が二つ。長い廊下でつながっています。雰囲気、抜群にいいです。
金持ちの自宅を改装して、ホテルにしたそうですが、
いたるところに歴史を感じます。
部屋はこんな感じです。
少し狭いです。一番安い部屋にしたのでしかたがないですか、次回はもう少し出そうと思います。
カーテンを開けると、中庭ですが、廊下を通る人から見えるので開けませんでした。
仕方ないです、安い部屋ですから・・・
でも、一番外に早く外に出れる部屋です。
ドア鍵を開けるとき、少しテクニックがいりました。
三度ほど、ホテルの人に開け方習いました。
ロビーが近いので、すぐ呼べました(笑)
湯沸かしとか、セーフティボックスとか必要なものは揃っています。
シャワールームは天窓からの光で気持ちいいです。
朝食会場は道路を渡った向かいのレストランになります。
土産物店の奥になるので、ホテルのスタッフに案内されるまでわかりませんでした。大きくはないのですが、ホテル自体小さいので客も少ない。
東南アジアのホテルとしては、客層が落ち着いてます。
団体客がいないというのが大きいと思います。
メニューの数は大きなホテルにはかないませんが、
味はしっかりしていた、
何より丁寧に作っているのが伝わってきます。
雰囲気がいいので長居したくなる空間です。
ここに住んでいた人は、この中庭でのんびりした時間を過ごしていたのでしょうね。
京都の町屋に似ているところが多いです。
スタッフの笑顔に見送られて、後ろ髪をひかれる思いで後にしました。
このホテルを選んで、ほんと正解でした。
立地で選んだホテルでしたが、いろいろ楽しませてくれました。
観光に疲れたら、すぐ帰ってこれるというのも、暑いマラッカでは助かります。
もう一度があるホテルです。