朝食前に、マラッカ川沿いを散歩してみる。
もう8時を過ぎているのに、ほとんど人通りがない。
昨夜のナイトマーケットで疲れたのか、それとも、この町の人は朝が苦手な人が多いのだろうか。
観光客もいない。
これだけの有名観光地で人気がないのもめずらしい。
人通りのないヒーレン通りがマラッカ川にぶつかると、
息をのむ光景が飛び込んできた。
見事な映り込みである。
絶妙の太陽光線の差し込み方である。
ジョーカー通りの入り口の橋に移動してみると、これまた素晴らしい。
これほどまでの、水面の静けさもすごい。
すぐ近くが海と言うのに、まったく波がない。
橋をわたり、オランダ広場へ。
なんなんだ、この人気のなさは・・・
ここはマラッカ観光の中心。
見事に人気がない。
昨日の通勤ラッシュ並みの混雑は何処へ・・
人を探すに、広場の片隅に若い女性が二人。
一人は本を読み、そしてもう一人は地図で調べ物をしている。
今、着いたところだろうか。
それとも、これからどこかに移動するために車を待っているのだろうか。
さすがに、声をかけるのをためらってしまった。
若い女性だけに、カミさんの目も気になるところである。
マラッカ川の両岸は散歩道が整備されている。
この道沿いには、たくさんのゲストハウスがある。
しかし、まだ泊まり客は寝ているようである。
ホテルのスタッフすら姿が見えない。
なんという寝坊族の集まりである。
ひとり対岸をゴミバケツを運んでいる人をみかけた。
この美しい映り込みを知る人はこの人だけのようである。
河岸の道を進むと、三人の男が座り込んでいた。
横にバイクがあるところからすると、夜通し働いた後のようである。
挨拶をすると、川と反対の方向をあれを撮るといいと指さした。
振り返ると、朝日に輝いているザビエル教会があった。
フランシスコ ザビエル。
日本にキリスト教を伝え、その後、中国で亡くなった。
遺体は石灰で固められ、ここマラッカに送られてきた。
現在はインドの教会に安置されている。
写真を撮っている私に興味があったのか、一人のバイクタクシーの運転手と視線が合った。
写真を撮っていいかと言ったら、きっちりポーズを撮ってくれた。
ちょっと疲れ気味のようである。
さらに、上流に向かう。
少し時間がたっただけなのに、光が強くなっている。
雲も気のせいか大きくなったように感じる。
まだ、マラッカ川は上流に続くが、この続きは遊覧船の楽しみに残すこととする。
橋の上で、自転車に乗った現地の人と出会った。
日本から来たというと喜んでくれた。
日本人に好感を持ってくれているようである。
にこにこと写真に納まってくれた、
歩くこと30分、あった人は数人。
なんとも、お寝坊さんの街です。
私たちが寝てから、さらに夜は盛り上がったようである。
しかし、今日は月曜日。
仕事は大丈夫なんだろうか・・・
お前には言われたくないと、突っ込みが入りそうであるが・・・
お粗末様でした。