どこかに行きたいなぁ〜旅行記〜

定年バックパッカー

マラケシュからトドラ渓谷へ スプラトゥール路線バスで行く


マラケシュからトドラ渓谷へ。スプラトウールのバスは予約済み。マラケシュ駅前からバスは出る。2等バスのシートは悪くない。きつい山道と聞いていたが、途中、トイレ休憩もあり、思ったより楽であった。

いよいよ、サハラ砂漠へ出発である。

ホテルの主人に挨拶してから、出発しようと思ったが不在であった。

その代わりに、昨日バスチケットを買いに行ってくれた従業員がフロントにいた。

彼はベルベル人

サハラ砂漠の出身である。

今から出発するというと、車のドライバーを電話でよんでくれた。

運転手に連れられて、近くの広場へ。

可愛いタクシーが待っていた。

行き先は伝えられているようで、説明することもなくバスターミナルに向かった。

マラケシュプラトゥールバスターミナル

朝早いので、道路も空いており、出発の一時間前にはバス乗り場に着いた。

このバスターミナルは鉄道の駅に隣接している。

乗るバス自体が鉄道会社系列のものである。

名前はスプラトゥール。

国営会社である。

ホームページはこちら

受付で荷物代を払う。

チケットを持っているからそのまま乗れるというものではない。

バス乗り場から駅が見えたので、頼んで駅構内に入らせてもらった。

長い列車が止まっている。

どちらかというと、バスより鉄道の旅の方が好きである。

残念ながら、砂漠方面はバスでしか行けない。

バスは思ったより豪華であった。

車体も綺麗である。

噂では運転が荒いなどとの噂があるが、車体から見るに安心できそうな会社である。

車内もゆったりしている。

少なくとも日本のバスより座り心地はいい。

席は最前列。

見晴らしがいい。

8時半、定刻に出発。

しばらくは広い街中の道路を進む。

これからの行程は長い。

グーグルさんは六時間あまりと出ているが、途中休憩が入るので、着くまでにはもっとかかる。

市街を抜けるとだんだん道路が狭くなっていく。

それにして、交通量が少ない。

ラマダンのせいだろうか・・

所々で小さな集落を通過する。

山が近づくと、緑が増えてきた。

山道に入る。

カーブが多い。

車酔いするという噂もあるが、それほどでもない。

ボカラからカトマンズのバスから比べれば全然大したことはない。

対向車線にバスが来る。

バスがすれ違う際は、ちょっと緊張する。

この狭さで全くスピードを緩めない。

10時半。

休憩ポイントに着く。

かなり気温が下がってきた、

この屋上が展望台になっていたが、大したことなかった。

乗客は色々食べ物を調達している。

食事をする人もいた。

トイレは掃除がされていて、綺麗である。

ロッコ定番の生のオレンジジュースが売っていた。

さっそく買ってみることに・・

ただ、運転手は水も飲めないラマダン中。

ちょっと申し訳ない気持ちである。

休憩地点から、さらに高度をあげる。

カーブもきつくなってきた。

かなり高度が上がってきた。

山の上にある雪を撮りたいのだが、カーブがきつく、うまく撮れなかった。

峠が近くなると、道路の状態も悪くなった。

峠を越えると、緑が少しずつ増えて来る。

集落も現れて来る。

オアシスのようである。

さらに、海抜高度が下がる。

川が流れているようである。

平坦な場所に出た。

道路が一直線。

乗用車が一気にバスを追い越して行く。

風景は礫砂漠。

小さな石が広がる砂漠である。

早く、砂砂漠が見たいものである。

一気に緑が増えてきた。

あたり一帯農地のようである。

人の気配を感じるようになった。

開墾された畑も見かけるようになった。

12時半。

ワルサザートを通過する。

ワルザザートは交通の便が比較的よく、砂漠の雄大な光景が広がっているため、映画のロケ地としてよく使われる街である。アラビアのロレンススター・ウォーズ、007 リビング・デイライツハムナプトラ/失われた砂漠の都、グラディエーター、クンドゥンなどの映画が、この街でロケが行われた。 ウィキペディアより

ここで休憩かと思ったら、通過であった。

街を抜けると、また荒涼とした風景の中を進む。

この中で映画が撮影されたというが、納得の風景である。

こんな岩山もあちこちに見られる。

映画のロケ地としては最高のロケーションである。

小さな街を通過する。

所々にオアシスの街が現れる。

この街の郊外でバスは止まる。

3時。

2回目の休憩ポイントである。

とりあえず、水分補給。

かなり乾燥してきた。

トイレは建物の地下にあった。

ちょっと汚かったので写真には残さなかった。

男性用でも全て個室。

国民性が現れる。

4時。

ほぼ定刻に、テネニィールに到着。

バス停には、今日の宿の女主人が迎えにきてくれていた。

主人は日本人。

今日は日本人宿に泊まる。

ちょうどこの街にも、バス会社のオフィスがあったのでバスチケットを買う。

発車地点でないとバスチケットが買えないのは、この会社の不便なところである。

このネット社会、そろそろネットで予約できるようになればいいのだが・・

今の時点で、電話予約のみである。

女主人に連れられて、市場の中で買い物。

食事の材料の仕入れという。

大量の卵や野菜を買っていた。

疲れていたので、私は市場の隅で休んでいた。

すると、前にいた店の人から、果物をもらった。

なんとかと名前を教えてもらったのだが、

忘れた・・

この後、乗合タクシーでホテルに向かう。

すぐ着くかと思ったら、結構な時間乗った。

5時。

ホテル到着。

メゾン ラ フルールという日本人宿である。

実は日本人宿、初めての経験である。

噂では食事が美味しいとか・・

まぁ、そのためだけでこの宿を予約したのだが・・

早く夕食の時間がきてほしい。

部屋の窓から、岩山が広がる。

ここから、トドラ遺跡まで歩いていけるのだが、今日はやめた。

大人しく、窓から眺めるだけにした。

カミさんは近所の店に買い物に行った。

買ってきたのは・・水。

砂漠ではこれが一番大事である。