砂漠ツアーには二種類ある。
一つはラクダに乗って、砂漠のキャンプ地へ行って一泊する。
そして、翌朝帰って来る。
さらに、二泊三日で砂漠をラクダで行くというのもある。
もう一つは、車に乗って砂漠を走るというものである。
どちらにしようか、ツアーに出発という日まで悩んでいた。
私の体はよ良くなったといっても、まだ病弱。
砂漠で一泊するのには耐えれない気がする。
さらに、ラクダに一時間乗るという。
体力的にもきつい。
胸の筋肉を手術で切り取っているから、力もあまり出ない。
用心に越したことはないと車のツアーを選んだ。
出発時間は、6時近くになった。
まぁ、日が高い間に砂漠を動くのはきつい。
妥当な時間であろう。
出発のとき、頭にターバンが巻かれた。
砂対策である。
巻いた残りの布はマフラーとして使う。
見た感じ、砂漠の民のような雰囲気になった。
当然、カミさんも同じ格好。
砂漠ツアーに出かける格好としては最高である。
出発をして、砂漠のなかをしばらく走ると、一気に雰囲気が変わった。
ホテルの周りでも、十分砂漠気分を味わえるのだが、やっぱり砂漠の中に入ると違う。
何が違うと言われても困るのだが・・
とにかくすごいのだ。
とりあえず、砂漠の中で記念写真・・
アラビアのロレンス風に撮ってみました。
しばらくすると、ラクダツアーの一行と出会った。
楽しそうである。
しかし、一部の人はラクダにしがみついているという感じ。
ちょっと大変そう。
ラクダツアーは人数はグルーブによって違う。
十人以上の大集団もあれば、二人だけのカップルもいる。
当然、案内のラクダ引きの人は付いているが・・
この後、写真スポットで車を止めてくれる。
ため息が出るような風景が続く。
縦で撮ってみたり・・
横で撮ってみたり・・
自分の影を撮ってみたり・・
楽しくて仕方ありません。
運転手さんより名前を聞かれました。
そして、砂漠に私の名前を・・
嬉しいおもてなしです。
さらに砂漠を進み・・
キャンプ地が見えてきました。
振り返ると、今まで越えてきた砂丘が見えます。
ほんと、砂漠の真ん中のキャンプ地です。
ここは、ラクダツアーの人が泊まるところ。
時間をかけてやってきた人たちがラクダから降りています。
ここからは、キャンプ地までは歩いて行くことに・・
ところで、砂漠を歩くとき、何履くかわかります?
靴だと砂が入ってダメです。
ビーサンでもいいのですが、すぐ脱げてしまいます。
結局、一番いいのは裸足です。
砂はサラサラで気持ちいいです。
ただ問題はラクダの周辺。
黒いうんこだらけです。
ここを裸足で歩きます。
足の裏でコロコロしたものが・・
硬く乾燥してますから、足にはつきませんが・・
運転手さんが、ラクダに近づくと、怒ってます。
なんか、ラクダって凶暴なのですね。
でも、その後笑ったりして・・
観光客には愛想のいいラクダです。
良く躾けています。
この後、機嫌のいいラクダさんと記念写真撮りました。
キャンプ地には井戸があります。
宿泊者テントの中はこんな感じです。
ホテルと変わらないくらい綺麗にされています。
ラクダツアーの人はここで食事を取って、翌朝、帰る形になります。
私たちは、ここから夕日の絶景ポイントに移動します。
夕日を浴びて、砂の色が変化します。
途中、ラクダツアーの人たちと会いました。
これからキャンプ地に行くのでしょうか。
それとも、夕日見学ツアーかもしれません。
砂丘のすぐ近くまで、太陽が降りてきました。
日が傾くと、一層砂丘のうねりが美しく見えます。
振り返ると、私たちの影が長く伸びています。
いよいよ、落陽です。
日が沈むと、一気に空の色が変わります。
この後、ホテルに帰ります。
今までゆっくり走っていたのですが、スピードが上がりました。
砂丘を乗り越えながら走るのですが、もう何回ひっくり返ると思ったか。
砂丘って、片面は垂直に近いくらいの急斜面になっています。
そこを一気に下ります。
砂丘を斜めに横切るときは、車が45度くらいに傾きます。
当然、写真などありません。
車のしがみついていました。
かつてのパリダカールラリーがどれだけ過酷だったか・・
最後まで楽しめた砂漠ツアーでした。
最後に・・
写真を撮るのであれば、ラクダではなく車を選択の方がいいかも・・
料金は二人で110ユーロ。
これは一台の料金。
人数が増えればお得になります。