四国八十八か所巡りはここから始まる
四国に住む者にとってお遍路さんは身近な存在。一生のうちにほとんどの人が一度は八十八か所巡りをしようと考える。そして、多くの人がお参りを始める。私もその一人である。
一番札所は徳島県から始まる。どこから始めてもいいものだが、四国外の人は、一番から始める人が多い。霊山寺に行くと、なぜか旅の始まりを感じる人たちに多く出会える。愛媛で出会うお遍路さんの雰囲気とはちょっと違う。
一番札所霊山寺から十番札所切幡寺
距離として20数キロ。寺の参拝時間をのぞくと、徒歩でも5時間弱の距離である。その間に10ものお寺が集まっている。頑張れば、一日で参拝できる範囲である。スタンプラリーのような参拝スタイルであれば確実に一日以内で終わるところである。
楽なのはここまてで、この後、藤井寺から焼山寺の「遍路ころがし」とよばれる厳しい道が待っている。
吉野川
10番札所までは、吉野川の左岸にある。そして、11番札所からは右岸に移る。吉野川は四国で一番大きい川である。流域は四国四県すべてに広がる川である。この付近までくると流れは穏やかになる。