地元の新聞が石鎚山の紅葉を伝えている。
今日、明日がピークとなるでしょう。
そして、すごい数の登山者が山頂を目指して歩く日でもある。
石鎚山の山頂は狭く、その狭いところに登山者が座って休む姿はさしずめ花見会場の混雑と同じくらいである。いやそれ以上でしょう。
私も登りに行きたいところですが、どうも風邪を9月からこじらせて体調がかんばしくない。今も咳をしながら、この記事を書いている。
石鎚山に上るには、石鎚スカイラインを使って土小屋から登るのがメインである。
このスカイラインの通行時間は午前7時~午後6時のため、朝7時の開門を待つ車の列がふもとの入口にできる。そして、開門と同時に18キロの道を土小屋の駐車場まで登ることとなる。しかし、この時期駐車場は満杯で、その手前の空き地に止めることが多い。
こんな状態であるので、登山道も人であふれかえる。人が一人通れるくらいの道であるので、人の列の中の行進となる。景色を見に行ったか、人の流れを見に行ったかよくわからない登山となる。
約3時間の歩きの後の景色はそれだけの努力をしただけの価値があるものである。
山頂での登山者の声はすべて驚嘆の声である。特に初めて登った県外者の声の驚き具合が大きい。高さが2000メートルにもならない山でこれだけの風景が見れるのびっくりするであろう。
一番のいい石鎚の景色を見たいのであれば、やはり頂上小屋に泊まるのが一番である。
ただ、この時期、まず予約は取れない。そのため、土小屋で車中泊をして、暗い中の登山をして早朝のご来光を目指すこととなる。大体、朝の3時ころからの登山となる。暗い中、ヘッドライトの灯りを頼りに山を登っていく。あちらこちらに動く灯りが見えるので寂しいという感じはない。かなりの数の登山者が夜道を登っていく。そして、夜明け前山頂にたどり着くこととなる。
ただ、これでも写真を撮ろうと思っている人には遅すぎる行動である。
夜明けの石鎚を撮りたいのであれば、前日山頂に立ち、夜中、ずっと場所取りをしないといけない。ご来光に向けて、隙間なく三脚が立つからである。朝登ったのでは、いい場所が確保できない。
この時期の石鎚登山にはいろいろ思いである。長い間入院した後、自分の体力を確認するために上ったときは辛かった。今年は体調不良で登れそうもないが、来年の紅葉の時期はぜひまた登りたいものである。