日曜の朝ということで、静かである。
朝食会場が開くまで時間があるので、散歩をしてみた。
滅多に、カメラは持たないのだが、珍しくこの日はカメラで写真を撮りたくなった。
そんな気持ちにさせてくれる街、グアナファトである。
まずは、ラパス広場から。
教会はすでに開いていた。
シスターだろうか、炊き出しの準備をしていた。
食べないかと誘いを受けたが、断った。
仏教徒に食べる資格はない。
中に入っていいかと聞くと、いいと言う。
その言葉だけで充分である。
中に入ると、ミサの準備が整っていた。
まだ、人は少なく、数人椅子に座っているだけである。
ミサが始まるのはまだ先のようである。
昨日の賑やかさが嘘のような静けさである。
人一人歩いていない街を歩く。
昨夜は学生達が練り歩いた道。
打って変わって、静かな通りとなっている。
別の教会の前に出た。
まだ、太陽の光は当たっていない。
角を曲がって坂道を登ると、グアナファト大学の前に出た。
昨夜の学生達が学ぶ場所であろう。
建物が歴史を感じさせてくれ。
グアナファト大学前の階段。
普段は観光客で賑わうだろう場所だが、誰一人いない。
歩いているのはカミさん。
私は階段が苦手なので、しばらく階段の下で休んでいた。
階段の上は見晴らしがいいということなので、頑張って登ってみた。
遠くに、有名な像が見える。
今日はこの丘に登る予定である。
グアナファト一の観光地という。
さらに、右のほうに視線を移すと、カラフルな街並みが見えてくる。
私としてはこちらの方が興味がわく。
坂が苦手なだけに、辛い選択である。
どうしようか・・
大学の横道をさらに歩く。
行き先の看板が出ているが、全く意味不明。
振り返ると、ラパス広場が見えた。
その逆の道を歩くこととする。
しばらく歩くと、ラバンドリアを見つけた。
ホテルから近いところにあった。
意外に洗濯屋さんの数は多いようである。
先ほど見たカラフルな街の方向に歩いてみる。
下り坂なので歩くのが楽しい。
だが、帰りは上り坂になる。
まぁ、その時はその時である。
目的の街並みが近づいてきた。
昨日、人波を掻き分けながら歩いた道である。
人がいないおかげで歩きやすい。
写真撮りながらの散歩は早朝にかぎる。
公園に着くと、カップルが鳩と戯れていた。
観光客であろうか。
地元民にしては早起きである。
昨日、長蛇の列になっていた「口づけの小径」に来た。
さすが名所である。
朝から写真を撮るために人がいた。
さて、お腹もすいて来た。
朝食会場も開いている時間である。
それがあるラパス広場まで戻ることとする。
広場から振り返ると、朝のいい光がさしていた。
帰り道、地下にあるバス停への階段。
今日もたくさんの観光客がここから登ってくるのであろう。
降りたくなったが、戻りが辛いのでやめた。
ラパス広場に戻って来た。
この場所の右手の建物が朝食会場である。
ホテルから100メーター。
ちょっと遠すぎやしないかい・・
さて、朝ごはんを食べたら、丘に登ろう・・