どこかに行きたいなぁ〜旅行記〜

定年バックパッカー

ラマダンの夜の様子 マラケシュのフナ広場 


昼寝で体力温存できたし・・いよいよ、夜の市場にお出かけ。場所はフナ広場というマラケシュ一番の観光地。ラマダンの断食開けの様子に興味津々。市場の屋台の味も気になるところである。

屋上のテラス席

夕暮れを屋上のテラスで食事をしながらと考えていました。

日の入りまで1時間以上あるというのに、すでに屋上テラスは満員。

みなさん考えることは一緒です。

店に入ろうとすると、入り口で飲み物を買えという。

水を二人分買うと、40DH(400円)。

さすが観光地料金です。

入場料というところでしょうかぁ

テラスの後ろのテーブルに座っていると、前のテーブルの人お帰りです。

ここでは食事ができない様で・・

場所移動のようです。

おかげで一番いいところを確保できました。

それにして、まだお日様は高いところ。

日の入りにはまだまだ時間がかかりそうです。

少しお腹も空いてきたのですが、せっかく入場料払ったのですから頑張ります。

上から眺めると、色々なことが見えてきます。

場所取りのトラブル。

猿回しのニイちゃんとランタン売りがもめてます。

私からみると、後からきた猿回しが悪い。

結局、周りの人に促されて猿回しは別の場所へ・・

だんだん暗くなると、食べ物屋のテーブルが埋まっていきます。

しかし、ただ座るだけで食べる気配なし。

日が落ちるのをじっと待っています。

私からすれば、もう太陽は沈んでいるのですが・・

なかなか食べる気配がありません。

観光客らしき人は食べ始めている様ですが・・

なかなかこの雰囲気の中で食べるのは勇気がいりそうです。

それにして、いつ食べてもいいよと判断するのでしょうか・・

太陽はもう沈んでいるのですが・・

あかりもついてきました。

が、動きなし・・

空の赤みがなくなった頃、モスクから放送が・・

何かウダウダいう声が、街中の色々な所から流れて来ます。

みなさん、一斉に食事開始。

見ている異教徒の私もなぜかホッとした気分に・・

私たちもテラスから降りて地元民で賑わう屋台へ移動です。

まぁ、呼び込みの熱心なこと・・

なかなか前に進めません。

メニューを目の前にかざして、声をかけてきます。

さて、何を食べましょうかぁ・・

数多くの屋台の中から、地元民で賑わう店を決定。

じいちゃんが美味しそうに食べていたのが決め手です。

マグロの頭のようなものが気になりました。

食べている爺ちゃんに料理の名前を教えてもらうと、どうも羊の頭の蒸し焼きとのこと。

なかなか、グロテスクです。

聞かなきゃよかった。

でも、チャレンジします。

人気店のようで満席です。

向かいのご婦人方、観光客でしょうか。

黙々と食べています。

イスラムの観光客もラマダン中なのですね。

まず、モロッコサラダとオリーブの漬物、パンが出てきました。

突き出しのようなものでしょうか。

お値段はこんな感じです。

そこそこ、モロッコにしては高いようです。

まぁ、観光地ですからね。

注文した牛の串焼きが出てきました。

意外に量が少ない感じ。

続いて、羊の頭が出てきました。

丸ままではなく、食べれるところだけ出してくれます。

さて、お味は・・・

まずくはないのですが、もう一度食べるかというと微妙です。

まぁ、話の種にはなりますが。

さて、お会計ですが・・

サラダとオリーブ、パンはサービスだと思ったら、値段がついてます。

隣のじいちゃん、請求されてなかったような・・

注文したものは70DHなのですが、請求は170DH。

完全にボラれてます。

でも、今はラマダン中・・

腹をすかしているのに、客に料理を出している・・

まぁ、いいかと・・

200DH札出すと、お釣りはチップだとぬかす。

これにはちょっとイラっときました。

マネマネ、マネェと指をこすって猛烈抗議すると・・

泣きそうな顔でしぶしぶお釣りをよこします。

ちょっと可哀相になったので、そのお釣りはチップだと言って、戻してやりました。

このやりとりを周りの店員もじっと見ていたようで・・

これには大喜び。

みなさん、歌を歌って大騒ぎです。

ここまで喜んでくれるのなら、まぁいいか。

ラマダンだしね・・

ボラれてやるのもいいかもネ。

夜も更けてきたので、ホテルに帰ります。

暗くなってから、市場は盛況です。

果物屋さん。

果物を売るというより、ジュースにします。

ランタン屋さんが多いです。

お土産に買う人多いようです。

昼間賑わった帰り道。

店屋さんも閉まって、ひっそりです。

こりゃ、一人で歩くのは不安かも・・

まぁ、危険人物は歩いていないのですが・・

ちょうどこの頃、みなさんはお家で食事中のようです。

もう少ししたら、また人通りが多くなるのかも・・

ラマダンならではの雰囲気です。

ホテルが近づいてきました。

ますます人気が少なくなります。

前を歩いている人、家庭はないのでしょうか・・

なんか、寂しそうです。

とうとう、人通りがなくなりました。

こうなると、ちょっと一人では・・

カミさんと二人、足取りを早めて、ホテルへ帰りました。