スラタニ駅前に、バスで着いたのは5時。
マレー鉄道のバターワース行は翌朝の1時過ぎ発。
とりあえず駅に行って、列車の遅れを確認するが、
まだ遅れはないようである。
先ほどまでは、ローカル、ど真ん中のアウェーだったが、
駅の中は、やっとホーム気分になれる客層である。
駅でひたすら待つのは少しガタがきている体にはきついので、
仮眠用に駅前にホテルを確保している。
名前はホテル クイーン。
なんか危なそうな名前だが、別の意味で危なそう。
トリップアドバイザーのこのホテルのコメントを読むと、
一番好意的に描いている感想が
「古いのときたないのは違う。このホテルは古いのである」。
その他の感想の多くは、「外の路上で寝た方がましだ」とか、
「チェックインしたがすぐチェックアウト」とか。
ワクワク、ドキドキしながら、チェックイン。
昼寝起きのおねえちゃんに案内され、部屋へ入る。
確かに、「古いのときたないのは違う」。掃除はできている。
料金は約1200円。お値段通りの部屋である。
ベットは湿っているので、毛布をめくらないでその上に寝転がってみる。
天井ではファンが回っている。
クーラーもきいている。
テレビも付く。
無料の水もついている。
シャワーもある。
完璧である。
でも、古いのである。
まずはトイレ。
お約束のタイ式トイレ。
終わった後、横にあるバケツの中の汲んでいる水でブツを流す。
シャワーを浴びようと思ったが、トイレがびちゃびちゃになるので、後回しとする。
ちなみに水シャワーである。
とりあえず、気分転換に外に出かけることとする。
宿に荷物を置き、身軽になったので、街の中心に行こうと市内行のバスに乗ったが、
一向に発車する気配がない。
外の日陰にいた運転手が出発が6時だというので、
時間つぶしに近くのカフェでコーヒーを飲む。
コーヒーが飲みたかったのではなく、ネットに繋げて日本に連絡することがあったからである。
今夜の宿にはwifiが飛んでいないので、ここで連絡しておかないと、
翌日のホテルまで連絡できないからである。
それにしても文明の進歩はすごい。
スカイプで会話ができるのだから。
ちなみに電波事情が悪いところではLINE電話は使えない。
若干の料金、数十円だが、払っている分、スカイプ音がクリアである。
昔、公衆電話から日本に電話をかけていた時代からすると夢のようである。
コーヒー飲んでまったりしていると、もう町まで行って食事をするのがめんどうになったので、
駅周辺の屋台街で食事をすることにした。
仕事帰りの人たちで混在している屋台街を見ていると、ここで食べるのではなく、
おかずとして買って帰る人がほとんどである。
テーブルもあるのだが、数は少なく、そして満席である。
雷も近づいてきたので、駅近くの食堂で済ますことにした。
店に入ると同時に雷をともなったスコールが始まった。
ビールを飲んだらますます動くのが面倒になり、
再度、駅で列車の遅れを確認した後、ホテルに戻った。
今日の夜は、長くなりそうである。