カード生活も限界が来たので、ホテルのスタッフにATMの場所を聞くと、
ショッピングモールにあるという。
残念ながら、ホテル周辺の旧市街にはないらしい。
地図で教えてもらうに、セントポールの丘の向こうにあるようである。
あまり観光地をうろつくのは好きな方ではないのだが、
せっかくなので、観光もかねて行くことにする。
ホテルを出ると、まだ午前中だというのに日差しがきつい。
ホテルに引返したくなるが、今日こそはお金を手に入れないといけない。
旧市街の出口と言うか、入口のところに有名な鳥飯団子の店がある。
朝早いのに、すでに行列ができている。
ここまで待って食べるだけの価値があるのか、私には理解できない。
この辺くらいから、もう汗が出始めてきた。
橋の上にかかる緑が気持ちいい。
ここで休憩と行きたいところだが、まだ数百メートル歩いただけである。
セントポール寺院への行き方が分からないので、
それらしい観光客を探してついていくことにする。
金魚の糞作戦である。
大した坂ではないとバカにしていたが、結構高いところにある遺跡であった。
丘をくるっと遠回りした方が楽だったようだ。
よく頑張ったなと、ザビエルさんが褒めてくれたような…笑
なるほど、登っただけあって、見晴らしのいいところに出た。
ちらっと、海も見える。
運が良ければ、ここから有名なマラッカの夕陽が見れそうだ。
観光地は興味がないが、こんなところはミーハーである。
カミさんは、タワーが気になったようである。
高いところが好きで、何でも登りたくなるカミさんだが、
私は高所恐怖症なので、鼻であしらっておいた。
丘の上は廃墟の遺跡になっている。
教会跡のようであり、墓のふたが並べられている。
外国の教会には、よく聖人が祭られているが、その跡のようである。
説明文があったが、暑かったのでスルーする。
団体さんのガイドがそれらしきことを説明していたので、
ちょっと拝借させてもらった。
目指すは、ATMなので、そくそく観光は終わらせ、丘を降りることにする。
すると、さらに景色のいいところにでた。
海岸線が埋め立てられて、海が遠くなったと聞くが、
ここからだとかなり近くに見える。
夕陽ポイントはこちらに変更。
丘を降りると、城塞跡の中から音楽が聞こえてくる。
日陰も恋しいので中に入ってみた。
中はひんやりとして天然のクーラーである。
そこで、ちゃっかりコンサートを開いている人が・・・
さらに、金を払えと書いた看板も・・・
しかし、上手だし、写真も撮らせてもらったので、気持ちばかりの小銭を残した。
ここを抜けると、ショッピングモールはすぐ見つかった。
というより、すごすぎでしょ、このモール。
大きい・・
地図を見るに、自力でATMを探すのをあきらめ、いろいろな人に聞いてみる。
やっと、案内所を見つけて、ATMを聞くと、何のカードかと聞く。
意味が分からないので、シティバンクのキャッシュカードを見せると、
この建物の中でこれが使えるのは一台だけだという。
う~ん、よく知っているというか、いままで何人の人がATMでトラブったかわかる感じ。
この機械しかダメよと念を押され、言われたとおり歩くと、狭い通路の奥にATM。
ちょっとATMに対する扱い方が違うようです。
日本ならもっと目立つところにありますよね。
目出度く、キャッシュを手に入れたので、祝いの食事(*^^)v
やっぱり、マラッカに来たらには、鳥飯ボールを話のタネに食べる。
他の客の注文しているものを参考に頼む。
みなさんけっこう量を食べるようであるが、
私たちはちょっと用心して少な目に頼んだ。
飯のアジはともかく、鶏肉は美味しい。
東南アジアはどこに行っても、鶏肉だけははずれがない。
ひさびさ金の心配をしなくてすむ食事であった(笑)
その後、太っ腹になったので、ちょっと洒落たTシャツもゲット。
現金はこのようにして目減りしてく・・・